高麗 巾着田〜彼岸帰航

なんとなく一人旅。
西武沿線で幼少時代を過ごした人なら或る意味お馴染みの、
高麗の川原に行ってみました。



はいはい、何かハンゴウスイサンの匂いがぷんぷんする光景ですね。
この季節は曼珠沙華の開花シーズンということで、バーベキューとか禁止らしいですが。


西武が臨時電車まで出して集客しているせいか、平日にしては人出は多し。
辺り一面ジジババばっか……
そうね、こんなところに平日来れるのは無職ぐらいのモノですものねorz


で、曼珠沙華
群生地に入るには入場料200円を取られる。
うーん、日高市。しっかりしてやがります。




曼珠沙華は美しい?
正直なところ、私自身は単純な意味での美しさを感じません。


――この色を見てよ? 明らかに警戒色ですよ。


しかしまあ、何かしら力強いモノを持っているような気がするのは確か。
無論「花の美しさというものはない、美しい花があるだけだ(小林秀雄)」などと
しゃれてみるつもりはないですけど……さて。


或いは「彼岸」という言葉が指し示すところの気配に幻惑されつつ、
我々はこの花々を眺めさせられているのかもしれません。


――向こう側への誘い。



川辺にぽつんとひとつだけ咲いていた曼珠沙華
例えばこいつは、単独者。



ちなみに白いのもあるみたいです。


ところで、この一面の彼岸花の中をジジババの群れを掻き分けつつ歩いていると、
とても現世にいる気配がしません。


ボーダー・オブ・ライフ?


反魂蝶満開の気分というか、六十年目の東方裁判というか。
もはや私は、閻魔様に裁かれてしまっているのかもしれませんね?




曼珠沙華とは別に、コスモスっぽいのも植えてあった。
こちらは目に優しい感じがする。


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開花状況は、満開を超えたところという感じ。
ところどころ黒くなっているのもいたので、行くなら今週末が最後でしょうね。
といっても、とても週末には薦められませんが>混む